“花の名山” 中央アルプス 三ノ沢岳(2,847m) 2014.7.22 【1】
2014年 08月 04日
「静かで、お花畑がきれいな とても素敵な山なのよ」
とある人に教わってからずっと気になっていたお山。
それは中央アルプスの三ノ沢岳。
バスとロープウェイで千畳敷まで上がり、そこからピストン往復6時間ほど。
花の名山と呼ばれるだけあってあちらこちらで可愛いお花たちがお出迎えしてくれて
とても素晴らしい山でした。
ではでは、超久々の山レポ。
相変わらず参考になるところはほとんどないかと思うけれども、いってみます。
↓ 下の “More” から
「駒ヶ岳ロープウェイ」に乗って千畳敷へ辿り着くには、
まず菅の台バスセンターからバスに乗り、しらび平へ向かう。
夏場、平日のバスの始発は6:15。
梅雨明け間近のいい季節だけど、平日ということもあって
お客さんの列がどのぐらいになってるかね~~~。
まあ、とりあえず 「もし乗れれば始発に。乗れなかったら次のに。」
という中途半端な気合の入れ方で、5:30頃に自宅を出発。
・・・が、やはり気合はしっかり入れなきゃいけませんね。
途中で忘れ物に気付き、再び自宅へ戻るという憂き目に!(自業自得)
そうこうしている間に始発を逃してしまった。でもお客さんの列はそんなに「長蛇」というわけでもなくて
次のバスにはしっかり乗れましたわ(補助席だったけど)。あーヨカッタ。
バスを降り、ロープウェイに揺られ、たどり着いた先は・・・
標高2,612mの千畳敷カール。
ここを訪れるのは5年ぶり。そうだそうだ、山を始めたばかりの頃に来たのだった。
その時は木曽駒山頂へ行き、濃ヶ池を目指して馬の背を歩いていたのだけど
時間と天候の都合で途中で引き返してきたのだった。懐かしい。
↑その時の一枚。オットは麦わら&ベストの「釣りキチ三平」コーディネートだったのだ。
7:30。気温は13度。登山客はほどほどに。
多くの方は、ロープウェイを降りて右手方向に進み、乗越浄土方面へ。
対して私たちは、左手方向。極楽平への道をゆく。
すでに、ずんずんと先へ進む人たちが見える。
あらら、千畳敷の上は青空だったのだけど、こちらは随分白いじゃないの・・・。
しばらく山に登っていない間に、体力が落ちたのはもちろんバランス感覚も鈍くなっているようで
足場の悪い箇所で少し体がフラつく。
あまり無理はしないように、じわじわと登っていく・・・・・
登り始めてすぐあちらこちらにお花が現れる。
こちらは、キバナノコマノツメ。
ショウジョウバカマも。
ウラジロナナカマド。
お花を眺めながら少しずつ登っていくうちに、ふと顔を上げればすっかりガスガス!
大丈夫、予報は悪くないから。多分そのうちガスは晴れるから。
なぜだかこの時は妙な自信があって(どこから来るんだか)。
いや、というよりも・・・
久々に山に来られたのが嬉しくて、別に晴れていようがガスっていようが、
そんなに大きな問題でもなかったのかもしれない。今思えば。
さて、登りながら上を見上げた時に、雪渓を進む人影が見えていたのだけど・・・
その箇所にやってきてもうた。
やや急な雪渓をトラバース。それも二ヶ所。
問題なく歩ける程度だけど、トレースの段差が高くて足の短い人間には堪えるのう。
その雪渓を越えれば、すぐに極楽平に辿り着く。
空木方面へ行く方は左へ、三ノ沢岳を目指す我々は右へ。
いやあ、見事に白いです。そして稜線に出たら風の強いこと。
我々の前にもう一組、三ノ沢岳方面へ向かう方々がいたのだけど
途中でその方々は極楽平へと引き返してしまった(ルートを間違えたようで)。
というわけで、この真っ白な稜線を歩いているのは我々二人だけ。
風の音はゴウゴウと唸り続けてはいるけれども、なんと静かな空間なんだろう。
ゴウゴウの中、ザクザクと、黙々と、歩き続ける。
この辺りまで来ると・・・
更に色々なお花たちが出迎えてくれて、もう、感激の嵐。
こちらはハハコヨモギとタカネツメクサ。
まるで自然の寄せ植えのよう。ささやかな、山の上の庭園。
こちらは、はじめましてのヒメウスユキソウ。
別名コマウスユキソウ。由来はまさに、木曽駒ヶ岳。中央アルプスでしか見られない花なのね。
ぷちぷちとした朝露をまとい、なんと可愛い姿なんだろう。
日本のエーデルワイスですな。ほれぼれ。
こちらをじっと見つめるミヤマダイコンソウ。
そして可憐なハクサンイチゲ。
本当に可愛らしい花だと思う。
じっと見つめる。高山という特別な環境でしか見られないという儚さよ。
カメラを抱え、一歩進んではしゃがみ、また一歩進んでは振り返り、
そんな超鈍足ペースで稜線を進むうち、時折ふわりと光が。
光を浴びてきらきらと輝く斜面には、鮮やかな色のシオガマも。
イワカガミも、そこかしこに。
イワカガミというと、私にとっては五月の御在所岳のイメージ。
山の上では、まだ初夏なのだなぁとしみじみ。
横から強く吹き付ける風が止むと、いっぺんに暑くなる。
光が眩しいな・・・ 空に近い場所なのだと改めて感じるのであります。
さて、眼前には 三ノ沢岳と宝剣岳との分岐が見えてきた。
うっすら青空も見えてきて、内心わっくわく。
この辺りまで来ると、振り返れば何人かの登山者が後ろから続いてやって来るのが見えた。
「人の少ない静かな山」という印象はあったけれども、
さすがにハイシーズン。この時期は多少人が多いのだろうな。
あまり進んでいないけど、今回はここまで。
次回に続きます。
では、また。
by hinemosk
| 2014-08-04 13:52
| 山登り