人気ブログランキング |

越百山(2,614m) 2018年9月25~26日【前編】





b0319255_15285082.jpg

土砂降りの中、修行のような山行。

でも、小屋も絶景も貸し切りで
とても素晴らしい二日間でした。


***************************************************
本編は左下の ≪続きはこちらから≫ からどうぞ。
***************************************************







はじめて越百山に足を踏み入れたのは8年前。
当時はフェレットというイタチ科の動物と暮らしていたのですが
ぼんやり山地図を眺めていたら越百山への登山道上に「オコジョ平」という場所を発見。
イタチ科好きとしては一度行ってみなければ!
そんな動機で越百山へ行こうと思うようになったのですが、当時はまだ山を始めたばかりだったので「あんまり長い行程はキツイな~。途中まで登って日帰りにしよう」ということで、七合目の展望台まで行って引き返してきたのでした。

ちなみにその頃から今までに動物たちとの別れが何度かあり、いつの間にか我々の中では
「動物たちの魂は越百山に行くのだ」という認識になりまして。
(ただの妄想なのでお気になさらず)

越百山とは我々にとってそんな山。
それから数年後、まさかこんな近くに移住するとは思いもよらなかったなぁ。
麓の町に住みながら「いつか越百山の山頂までちゃんと登りたいよね」と度々話していたところ、なんと当店に越百小屋のタマさんとリオ吉ちゃんがご来店!
(話の流れでその事実が発覚してびっくり)
越百小屋のお料理やコーヒーが美味しいという噂もよく耳にするし、よし越百山に行こう!

・・・そう強く思いつつも、小屋の予約をするたびに台風がやってくるという事態が2度続きました。
心が折れかけたけれど、3度目の予約!今度こそ!
なんとか台風の襲来は免れたけれど・・・雨の予報。

まあいいや、行っちゃえ!!
と、勢いで行ってきたのでした・・・



b0319255_17081541.jpg

前置きが長くなりました。
雨の予報の結果、出発時からぽつりぽつり小雨。
早速全身ピンクのレインマン。




b0319255_17101857.jpg


そうそう、もう一つ前置きが。

小屋の予約をしたときに、ご主人の伊藤さんから
「8月の台風で林道が一部崩落しちゃったから、駐車場まで車が入れないんだ。
伊奈川ダムの下のもみじ荘ってところに車を停めてきてね。」
というお話がありました。

地図で確認すると30分くらい余分に歩く計算。
これくらい仕方ない。

言われた通りもみじ荘(今は使われていない施設)近くの路肩に駐車。
朝7時前の時点で車は一台。
昨日から山に入っている人か、それとも今朝早くに来た人か。




b0319255_17163558.jpg

歩きはじめて少しすると、現れました、崩落地。
道路がごっそりとなくなっています。
道路って相当固いもんだと思うのにこうも簡単に削れるなんて
どれだけ大きな力なんだろう。

この崩落地の手前で、帰る途中の釣り人とすれ違いました。
あっ、下の車の人か!!
もう帰っちゃうんですか・・・寂しいな・・・




b0319255_17101724.jpg

b0319255_17163522.jpg

b0319255_17181663.jpg

b0319255_17181646.jpg


びっくりした。
崩落は1~2ヶ所どころではなかった。

歩き始めた頃は弱かった雨もだんだんと強くなり、
気付けば土砂降りに。

崩落した林道を注意して黙々と歩いていると次第に心細さが・・・




b0319255_17224415.jpg

路肩でひっそりと咲くダイモンジソウに少しほっとしながら
先へ進みます。




b0319255_17224348.jpg

(雨で写真がぼやけています・・・)

福栃平までやってきました。
ここを右へ行くと越百山方面。




b0319255_17255769.jpg


あれ?道は・・・!?

写真に写っている黒い看板の右奥に道があったはずなんです。
ごっそりとなくなっていました・・・




b0319255_17255733.jpg

b0319255_17270784.jpg

「右にトラバースして行け」という看板が設置されていました。
その先で登山道と合流するとのこと。




b0319255_17270749.jpg

その道がこちら。
滑りやすくて急なので気を付けて進みます。




b0319255_22232459.jpg


b0319255_22232450.jpg


樹林帯に入れば雨も多少しのげるかと思ったのに、甘かった・・・。
こんなに降られることがあるのかというくらい降られながらの登り。
写真もあまり撮らず黙々と進みます。




b0319255_22232447.jpg

この登山道には二ヶ所の水場があります。
私が遅れをとっている間に、上の水場でオットが水を汲んでくれていました。
助かるのう。

水場を過ぎたらもうひと登りして・・・

あれ?まだ小屋に着かない。

 まだかなと思いながら、今度はどんどこ下る・・・

小屋はどこだ??と少し不安になった頃、
先を行くオットと誰かの話し声がする。

着いた・・・!!




b0319255_13585056.jpg


b0319255_13574717.jpg

「とりあえずここに入って!!」

全身ずぶ濡れの我々を見て、挨拶もそこそこに
ご主人の伊藤さんがものすごい勢いでストーブを持ってきてくれました。
案内されたのは小屋の隣の休憩棟(避難小屋)。

「今日のお客さんは二人だけだから、濡れたもの全部広げて乾かしな~」

なんと!今夜は貸し切りのようです。やった~。
ハンガーいくらでも使っていいよと言われ、
お言葉に甘えてあらゆるものをストーブの近くに干しました。
ザックの中も結露でびしょ濡れだったので本当に助かりました。
あたたかい・・・ありがたい・・・




b0319255_13580272.jpg


荷物の整理をして簡単に着替えをしたら、隣の小屋で受付。
宿泊の説明を受けたりお支払いなどをしていたら
「珈琲でも飲みますか?」と神(伊藤さん)の声。
おお・・・美味しいと噂の越百小屋の珈琲。
いただきたいです~と返事をするとすぐにガリガリと豆を挽いて
丁寧に珈琲を淹れてくださいました。

あたたかくて美味しい珈琲。
じっくりと体に沁みわたりました。幸せ。




b0319255_13580824.jpg


その後は、夕食の時間(17時)まで自由にのんびりと。
こちらが本日お世話になるお部屋「クララ」。




b0319255_13581835.jpg


棚には本や雑貨など色々なものが並べられていましたが
中でも目を引いたのはリオ吉ちゃん手作りの絵本!!
すごいなー。
楽しく読ませていただきました。
次に来るときにはもっと増えてるかな。




b0319255_13585001.jpg

小屋の中にはたくさんのストーブ。
当然ダウンやフリースを着込むつもりで持ってきましたが
防寒具の類は一切いらないくらいのあたたかさ。




本を読んだりおしゃべりしている間にも
晩ごはんの支度が着々と進められていきます。
17時少し前。
「ちょっと早いけど、どうぞ。」
と呼ばれてテーブルにつくと


b0319255_13582524.jpg


どどん!と越百小屋名物の天ぷらに



b0319255_13583166.jpg


「昨日は十五夜だったから」
と、お月見だんご入りのお吸い物。




b0319255_13583144.jpg


「今日は寒いからね~」
と、おでんまで!!

ずらりと並ぶ数々のごちそう。
丁寧に作られた美味しいお料理が山の上で食べられるなんて。

伊藤さんとあれこれおしゃべりをしながら食事を楽しんでいると
「おかわりは?」「たくさん食べてね!」と気遣ってくださるので
お言葉に甘えてたくさんいただいてしまいました。
しかもこのあとデザートまで・・・ 幸せすぎる~




食事を終えて一息ついたころ、外を眺めていたタマさんから
「あ、山が染まってきてるよ」とのお言葉。

カメラをつかんで慌てて外に出ると




b0319255_11301885.jpg


少しずつ夕焼けが広がっていました。
安平路山方面。
雲が滝のように湧いてくる。




b0319255_11301806.jpg


b0319255_11301858.jpg


b0319255_11301882.jpg


b0319255_11301822.jpg


b0319255_11301845.jpg


b0319255_11324579.jpg


b0319255_11324569.jpg


肌寒くなってきた山の上。
小屋の灯りがやさしい。

あの土砂降りの中、頑張って登ってきてよかった~~~。
登りの間中ずっと、
「このあと雨は上がる予報だし、とにかく小屋に着きさえすればなんとかなる!」

その思いだけで歩いていました・・・本当によかった。


夜は小屋の中で、タマさんがリオ吉ちゃんと一緒に登った山の記録を
たくさん見せてくれました。
私が登ったことのある山もたくさんあったけれど、
厳冬期の高山はとてもとても・・・!!
自分では行けないからこそ余計に美しく見えるなぁと
数々の写真を眺めながらぼんやりと考えていました。

さあ、明日も早いからそろそろ寝よう・・・
おやすみなさいの挨拶をして部屋へ。

夜のために色々着込むつもりでいたけれど
夜中までずっと小屋の中はあたたかく、快適でした。





そんな一日目の終わり。
続きは後編で。

▼ ▼ ▼


越百山(2,614m) 2018年9月25~26日【後編】





.










































by hinemosk | 2018-10-13 11:39 | 山登り

長野に移住した、山好きなへっぽこ夫婦のおはなし。自家製粉手打ち十割蕎麦の店「蕎麦ひねもす」営業中です。


by hinemosk
プロフィールを見る
更新通知を受け取る